私は、昇進の話し合いをする前に確実性を待つのをやめました。以前は昇進の話し合いを、すでに決定が下されたことの発表だと考えていましたが、実際は継続的な調整として捉える方が効果的です。たとえ具体的な時期が確定していなくても、上司が昇進に向けて準備を進めていることを知っているエンジニアは、会社に残るかどうかについて、真剣な判断を下すために必要な情報を得ています。一方、そうでないエンジニアは、手探りで判断を下さざるを得ないのです。
私は、一対一の面談で、本来の質問を投げかけるようにしました。「調子はどうですか?」といった、形式的な返答しか得られない質問ではなく、「あなたの現在の能力レベルを、私がどう考えているか、お分かりになりますか?」と尋ねるのです。多くの場合、私の認識とエンジニアが私が認識していると考えていることとの間にギャップがあることが明らかになります。そのギャップこそが、人材流出のリスクが潜んでいる場所なのです。