──花田さん自身がやりたい方向性というのはどういうものなのですか。
花田 色々ありますけど、方向性としては宇宙に飛び出すとかファンタジー系ではないと思います。それよりは現実世界で、のんびりした日常みたいな作品を書いていたいという想いがあります。よくプロデューサーにも同じ質問をされますが、究極は「女の子が30分友達と蕎麦打ってるだけのアニメか、中学生男子が毎週毎週エッチがしたいって友達と愚痴ってるだけのアニメ」って答えるようにしています。大抵のプロデューサーは渋い顔しますけどね(笑)。日常会話を書いていたいんですよ。例えば『天空の城ラピュタ』だったら「人がゴミのようだ」じゃなくて「肉団子二つ入れて」って台詞。ああいうのをずっと書いていたい。『ラブライブ!』でも、犬を拾ってきたりとか、ダイエットしている、みたいな話ばかり実は書いていたいんですけど、残念ながらお客さんはそれを良しとはしてくれないので(笑)。
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