・業の肯定が落語だよ。講談は赤穂浪士の四七人の話だけど、落語は寸前で逃げた奴の話をするんだよ。
引用ジャングルは同名のTumblrページからインポートしています
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・要するになぜ自分が騙されたのかを考えなかったらまた同じ目に遭うということです。
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・恨みとか憤りとか、全部を身体の中に呑み込んだ状態で、どうにか貧しく暮らしている。
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・短文の連続で、前の項と後の項で違うことを言っていてもいい。そうすることで立体的になるはずだと思うんですよね。
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・ある人は、飲食店でサイン色紙を書くときに、断わりはしないけれど、料理の評価によって、似顔絵の口のラインの微笑み方を、全部変えるんだそうです。人気商売だからどこにでも書くけれど、全部がうまいと思ったわけじゃない痕跡を残すんです。
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・100%の信仰があれば、まったく疑わないから「神様がなんとかしてくれる」で乗り切れる。けれど、なまじ科学の時代になって、信仰が薄らいでくると、科学で乗り切れないことや、自分の科学知識で追いつかないことにパニックになる。
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・自分が実際に体験することだけが体験なんじゃなくて、想像したこともまた体験の中に含まれるということです。
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・歌枕は、王朝時代や中世のころの歌人たちが、和歌に詠むことで代々築きあげてきた名所です。それは要するに想像でつくりあげた名所なので、実際の名所旧跡ではないんです。
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・大詩人とそうでない詩人の見分け方が一つあって、凡庸な詩人は正確に描こうとするわけ。たとえば白髪が何センチ伸びたとかね。中国の李白のような大詩人だったら、「白髪三千丈」と言っちゃうんです。
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・「うらやむ」と「ねたむ」の違いを知っていますか。自分より上の人がいた場合に、「うらやむ」自分をその人の位置まで高めたいと思う。「ねたむ」その人を自分の位置まで落としたいと思う。