花田 自分自身がちょうどその境にいたという感覚はありました。こういう言い方はよくないのかもしれませんが、圧倒的にベテランライターの方が上手いしシナリオとしてもまとまっているんですけど、アニメ世代の人たちに向けてとなると、ここが受けるという感覚がファンとズレているという状況が深夜アニメが増えるにつれて出てきていた気がします。いわゆる深夜アニメの第一世代にちょうど僕が引っ掛かっていたということなのかもしれません。良くも悪くもそれまでのアニメは大人も見て楽しめる子供向けの作品を理想としていたのが、深夜アニメの隆盛と共にアニメファンが楽しめるアニメというニーズがメインになってきた。ベテランの方はそこで、じゃあ大人向けの楽しいアニメも作れるよと言って書くのですが、大人向けとアニメファンが好きなアニメってまた別のところにあるんですよ。それがどうしても肌に合わないベテランの方は次第に深夜アニメから離れて朝や夕方に放映されるアニメを中心に書くようになって、深夜アニメの仕事はどんどん自分たちに、という流れだった気がしますね。
引用ジャングルは同名のTumblrページからインポートしています
最新の知見を知るサイト
-
-
花田 ただ、当時はライバルが沢山いたので、先に話した通り僕にチャンスが来ることはほとんどなかったですね。若手に書かせる場合はまずプロットの募集があるのですが、僕が受かることはほぼなくて。僕の少し後に吉田玲子さんが入ってきたのですが、三カ月も経たないうちにテレビのシナリオを書いていて、半年もしたらどこかのシリーズのメインライターで、一年かそこらで独立、という流れでしたからね。〝世に出る人ってこうなんだ。自分は無理かもなあ〟ってよく落ち込んでいました。今の吉田さんのご活躍を見ると、〝あの時は、野球で言えばたまたま自分がいたチームにイチローが入ってきた状況だったんだな〟と分かりますが、当時はプロで生きていく人はみんなあのくらい才能がなきゃダメなんだって思ってましたから。
-
花田 ちょうどプロットの公募があったので、受講生がみんな幾つかプロットを提出する中、一週間で二十本作って出したりしました。質でダメなら量と速さで勝負という単純な話です。今考えると浅いなあって思いますけど、その浅さが良かったんだと思いますね。シナリオライターを目指す人って大抵、知的で思慮深く器用で頭の回転が速い、お話で描かれる諸葛孔明みたいな人物像を理想としたがる人ばかりなので、下手だろうがボツだろうが何だろうがガツガツ馬鹿みたいに次々書きなぐってるヤツはそれだけで目立ったんですよ。そういう意味では作戦成功でした。
-
「他人のシナリオを見て自分より下手だと思ったら同じくらい、自分と同じだと思ったら相手の方が上手い。なぜなら誰だって自分が書いたシナリオの評価は甘くなるから」という言葉があって、衝撃でした。自分は〝他の人はみんな上手いなあ〟って思っていたので。ってことは自分、ド下手なんだ。薄々気付いていたけど、やっぱりそうなのかって。
-
「あなたがプログラマーであろうと、デザイナーであろうと、プロジェクトマネージャー、データサイエンティスト、弁護士、カスタマーサポート担当、営業職、あるいは経理の人間であろうと関係ない。AIはあなたの仕事を奪いに来ている」
-
家庭の幸福は妻への降伏にかかっている
-
「『ノンストップ!』は“別に『ヒルナンデス!』に出てもいいですよ”っていうとこだったんですけど、『ヒルナンデス!』側が嫌いだったらしくて、一切呼ばれなくなりましたね」
「1つの放送で拘束が1日5時間ぐらいあったんですよ。5時間ぐらいぶっ通しでやって、それで1放送2万いくらかだったんで。別にギャラも高いわけじゃないから」
-
テレビや映画の平均的なショットの長さは、ジャンルや監督にもよりますが、通常は15秒よりもはるかに短くなっています(マイケル・ベイの平均は3秒未満です)。1930年代の初期の映画でさえ、平均的なショットの長さはわずか12秒程度でした。
-
10回くらいメッセージをやり取りすると、AIはそもそも何を作っているのか忘れてしまうんです。ペルソナ切り替え機能のデバッグに長い時間を費やしていたせいで、クロードに私のAI音声プラットフォームがレシピブログだと思わせてしまったことがありました。
-
あなたはGoogleで働いていません。私もです。ほとんどの人はそうではありません。それなのに、どういうわけか、まるで今にもサンダーと一対一で話し合おうとしているかのようにコーディングしている開発者が蔓延しているのです。
数年前、友人が小さなオンラインストアを構築するのを手伝っていました。大したことはありません。商品がいくつかとチェックアウトページ、そしてStripeとの連携が少しある程度でした。
彼のシステムはどんなものだったと思いますか? 完全なイベント駆動型アーキテクチャを採用していました。決済サービスからメールサービスへのメッセージ送信にはRabbitMQを使っていました。「境界付けられたコンテキスト」ごとに別々のリポジトリを用意していました。
ちなみに、この店では手作りの犬用おやつを売っていました。
私は彼の目をまっすぐ見て尋ねました。「来週の火曜日までにこれがアマゾンのレベルにまで拡大すると予想していますか?」
彼は笑わなかった。真剣そのものだった。